「美術モデル」というものについて、私なりにお話していきたいと思います。
モデルも十人十色、いろんな人がいますが、一つの意見としてお読みいただければと思います。
また随時、追記・編集をしていく予定です。



「美術モデルという仕事」カテゴリ
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「美術モデル」って何?
絵画や彫刻などのモデルを美術モデル、あるいはアートモデルといいます。(絵の場合は絵画モデルとも)
モデルといっても、ファッションモデルやグラビアモデルとは異なります。
写真モデルを兼務している人もいますが、それともちょっと違うかな。

どんな人がいるの?
ほとんどが女性で、男性モデルもいますがこちらはやや少数。
年齢は20代がほとんどですが、30代や、40代以上のベテランもいます。
たまに、シニアの体を描くために、それ以上の中高年の方がモデルになることもあります。
また、外国人のモデルさんも男女ともにいます。こちらも年齢層は幅広いです。
そして体型もまちまちで、背の高い人、低い人や、太った人、やせた人、筋肉質な人…etc。
個人差が大きいのです。こうした点も、ファッションモデルやグラビアモデルと大きく異なるところです。

クライアントは?
主に、画家や彫刻家などの個人の作家さんや、カルチャースクール、絵画などの芸術団体やサークル、美術系の各種学校が仕事場です。
また、美術系以外の各種学校のクロッキーやデッサンの授業にも行くことがあります。

どういうことをするの?

クライアントさんが製作中にポーズを取ったまま、静止します。ときには「ムーヴィング」といって、モデルはゆっくりスローモーションで動き、描き手さんはその動きをすばやく描く、というものもあります。
大体、20分を一コマとして6コマが一つの時間区切りになります。コマの間には5分休憩、中間に10分休憩が入ります。
クロッキーの場合は、20分で1ポーズを基本とすると、その20分のなかで10分間に1ポーズを2回、休憩無しでとることもあります。それも5分ポーズを4回、2分ポーズを10回など、分け方はさまざまです。
一方、ポーズが次々と変わるクロッキーに対して、デッサンなどでは20分1コマを6回、同じポーズをとり続けるスタイルを「固定」と呼びます。
ポージング(ポーズつけ)は、クライアントさんが指示する場合もありますが、クロッキーなどではたいてい「モデルおまかせ」になります。

ヌードとコスチューム
美術に興味のない人でも、美術モデルというとすぐにヌードを思い浮かべるようですが、やはりヌードモデルの需要が多いです。
コスチュームの衣装は、基本的にモデルが用意します。クライアントによりますが、ポーズ前にどの衣装がいいかクライアントに選んでもらうこともあります。
また、セミヌードという依頼もあります。こちらはスリップや水着などだけを着るものです。

プロとアマ
モデル事務所に所属するプロの人は、モデルの仕事だけで生活している人や、他に仕事を持っている人、あるいはモデルが副業という人がいます。また、美術系の学生さんも時々見かけます。
アマチュアは、そのときだけ単発で頼まれたという人や、友人に頼まれて、お友達価格で…なんていうこともあるでしょう。美術系の学生さんでは、友人同士でモデルになることもあるそうですよ。

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